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不動産担保ローン情報ブログ

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不動産担保ローン比較のポイント

不動産担保ローン比較のポイント
銀行やローン会社、ノンバンクが取り扱う不動産担保ローンには、それぞれの金融機関の貸し出し条件の特徴や強み、弱み、得意分野や不得意分野があり、各金融機関の特化した部分を比較することにより資金需要者にとって有利な不動産担保ローンを融資利用する事が可能となりますので、各社の不動産担保ローンを比較することは非常に重要なポイントとなります。

不動産担保ローン比較をする際には、資金需要者ご自身の状況を正確に把握しておくことが大事です。
担保不動産の内容を正確に把握するためには管轄の法務局で土地や建物の登記簿謄本と公図の取得をすることはもちろん、銀行の住宅ローンが残っているようであれば返済予定表や残高証明書で正確な残債務を確認しておく事も大切です。
カードローンのまとめ資金を不動産担保ローンで利用する場合には、カード会社の利用件数や各カード会社ごとに毎月いくら支払っているのか、返済延滞が発生している状況であれば何ヶ月間の延滞で遅延損害金はいくらになっているのか等、可能な限りで資金需要者ご自身の債務状況を正確に把握しておきましょう。

都市銀行や地方銀行が取り扱う不動産担保ローンとローン会社が取り扱う不動産担保ローンを比較すると、銀行の不動産担保ローンは低金利だけど融資審査が厳しい、ローン会社の不動産担保ローンは高金利だけど融資審査は甘い、というようなイメージがあるかと思います。
実際に銀行の不動産担保ローンはローン会社と比較すると低金利ですが、融資審査は厳しく資金使途も制限が設けられていることが多いです。
資金使途が滞納税金の納税資金という資金需要者は多いですが、銀行の不動産担保ローンは未納税金の納税資金にほとんど対応していません。
その他にも資金需要者が過去に自己破産や債務整理をしていたり、現在も任意整理中という方への融資にも銀行は消極的です。
銀行の不動産担保ローンと比較すると、ローン会社の不動産担保ローンは未納税金の納税資金として担保融資利用は可能ですし、過去の自己破産や債務整理の履歴も免責が下りていれば問題ありません。
資金需要者が現在も任意整理中で、残りの債務を担保融資利用で一括返済したいという融資相談にも柔軟対応出来るのがローン会社の強みであり特徴でもあります。

ローン会社にも会社ごとの特化した強みや特徴があり、資金需要者も担保融資相談時に複数のローン会社と同時進行で融資条件比較することもありますが、資金需要者にとって一番重要なポイントは貸出金利なのか、スピード重視なのか、融資金額の総枠なのか、長期の返済年数なのか等、資金需要者にとってのこれだけは譲れないという融資条件をしっかり定めておきましょう。
不動産担保ローン比較した際に、A社は貸出金利は低金利でも融資実行までに1ヶ月近く掛かる、B社は融資金額の総枠は多くても1年短期の契約更新型契約になる、C社は高金利で事務手数料も高いもののスピード融資で追加融資にも積極対応してくれる等々、様々なローン会社の融資諸条件が揃いましたら、資金需要者にとってのメリットやデメリットをしっかり精査、比較して使い勝手のよい不動産担保ローンを選びましょう。

気になる事例VOL・262 は福岡県福岡市在住の清水様。54歳の男性で、福岡市内で飲食店を経営する個人自営業者の方です。
運転資金、納税資金として20年長期返済型、元利均等返済方式で500万円の不動産担保融資希望です。

不動産担保ローン審査対象物件は土地50坪、建物木造2階建てで昭和60年新築です。
清水様のご家族が居住用不動産として現在利用中です。
銀行住宅ローンが抵当権で2000万円設定されていて、融資金残債務は300万円あります。
福岡市から差し押さえ登記が成されており、固定資産税、住民税、所得税、国保税の未納が300万円、延滞金を含めると350万円あります。


不動産担保ローン審査対象物件は福岡県福岡市東区千早、鹿児島本線千早駅より徒歩で約10分の第2種中高層住居専用地域に位置し、近隣の不動産売買取引相場は平均して坪30~40万円前後です。
千早駅近辺は大きな商業施設やデパート等はありませんが、中小スーパーや大小商店が軒を連ねる買い物等に不便の無い住宅地です。
交通アクセスも鹿児島本線、西鉄貝塚線と複数路線が利用可能で利便性は高いです。
担保査定としては普通の住宅地です。
よって土地坪数50坪、土地坪単価30万円、総額1500万円と不動産担保査定評価しました。
第1抵当権者の住宅ローン残債務300万円に想定遅延損害金2年分を加算して、第2抵当順位から500万円の不動産担保ローンを融資実行しても不動産担保融資掛け目6割弱と融資上限金額以内で問題ありません。


福岡市内で飲食店を経営する清水様は税金滞納による福岡市からの差し押さえ登記を解除しようとメインバンクであるA銀行へ不動産担保ローン相談しますが、銀行は税金の納税資金は融資対象外と告げられ融資否決されます。困った清水様はローン会社へ税金納税資金と運転資金調達のローン相談をします。融資担当者から納税資金も運転資金も使い道は問題無いと告げられたため、正式に不動産担保ローン申し込みします。不動産現地調査、必要書類の提出、税金滞納明細書と納付書の作成、住宅ローンの残高証明書発行、社内融資稟議可決、金銭消費貸借契約の締結を経て後日、融資金額500万円、貸出金利8%、返済年数20年、毎月々4万2000円お支払い、返済総額1004万円という内容の不動産担保ローンが融資実行となりました。
不動産担保ローン比較のポイントに関してのまとめです。

・銀行やローン会社が取り扱う不動産担保ローンにはそれぞれの金融機関の特徴や強み、弱み、得意分野や不得意分野があり、各金融機関の特化した部分を比較することにより資金需要者にとって有利な担保ローンを融資利用する事が可能となるので、不動産担保ローンを比較することは非常に重要なポイント。
・不動産担保ローン比較をする際には、資金需要者ご自身の状況を正確に把握しておくことが大事で、担保不動産の内容を正確に把握するために土地、建物の登記簿謄本と公図の取得はもちろん、銀行の住宅ローンが残っているようであれば返済予定表や残高証明書で正確な残債務を確認しておく事も大切。
・ローン会社にも会社ごとの特化した強みや特徴があり、資金需要者も担保融資相談時に複数のローン会社と同時進行で融資条件比較することもあるが、資金需要者にとって最重要視する点は貸出金利なのか、スピード重視なのか、融資金額の総枠なのか、長期の返済年数なのか等、資金需要者にとっての最重要ポイントをしっかり決めておくこと。


監修
株式会社ABCサニー代表取締役
貸金業務取扱主任者
秋山容吉

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