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根抵当権後順位融資には元本確定
2013/11/9
不動産担保ローンの根抵当権設定融資は極度額の範囲内で、新たな登記設定をせずに不動産担保融資を実行できますが、融資元本の金額に関わらず極度額の上限金額が根抵当権者の権利の範囲なので第2抵当権での融資は難しくなります。根抵当権設定で極度額を2000万円、融資残債務800万円というケースの場合、通常は融資枠も余裕があり、メインバンクからの迅速な融資実行が期待できますが、資金需要者の決算内容や融資返済状況、納税状況等でメインバンクが新たな審査により融資否決するケースもあります。根抵当権極度額が融資対象不動産の担保掛け率限度額を超えてる場合、第2順位で融資実行するには第1根抵当権の極度額減額登記あるいは融資元本確定登記が必須です。融資残債務に見合った極度額変更を登記した後に、ノンバンクの第2抵当権設定での不動産担保ローンを活用できるようになります。
本日は根抵当権設定しているメインバンクに融資否決されたため、極度額減額変更を登記した後、ノンバンクの第2抵当権設定による不動産担保融資を希望されるお客様の事例をご紹介します。
気になる事例VOL・49 は愛知県春日井市在住の直井様。58歳の女性で寝具店を営む個人自営業の方です。
事業運転資金として、10年返済の固定金利型返済プランで300万円の事業者向け不動産担保融資希望です。
登記簿権利(甲区):直井様権利
登記簿権利(乙区):根抵当権設定有り 地方銀行A銀行 根抵当権設定2000万円 残債務800万円
利用形態:居住用住宅
土地70坪 木造2階建て平成5年新築
直井様ご家族3人が居住
担保査定:不動産担保ローン審査対象物件はJR中央本線春日井駅より徒歩で約15分の住宅街に位置する。春日井駅近辺には特に大きな商店は無いが、県道沿いには中小スーパーのマルヤスや家電量販店のヤマダ電機、官公庁施設としては春日井市役所等があり住環境は良好である。中心部へのアクセスも名古屋駅まで乗り換え無しで約30分と利便性は高い。中心部と比べると不動産価格も割安で、ベッドタウンとしても人気エリアである。春日井駅徒歩15分圏内の不動産土地取引平均坪相場は25~30万円で取引されている。不動産担保ローン審査対象物件は春日井駅から徒歩15分以内、公道6m道路にも面しており駐車場スペースも確保出来るため通常土地取引坪相場での売買が可能と判断。よって土地坪数70坪×坪単価25万円=総額1750万円と不動産担保評価。第1根抵当権者A銀行の根抵当権融資残債務が200万円残っているため融資残高証明書を取得後に融資元本確定。メインバンクへ極度額設定を2000万円から1100万円へ減額変更依頼し、快諾いただきました。不動産担保総評価から極度額1100万円を差し引き、不動産担保融資掛け率限度額を差し引いても300万円の不動産担保融資実行に問題は無い。直井様には不動産担保ローン融資実行に必要な書類として確定申告書3期分、各種納税証明書、第1根抵当権者A銀行融資残高証明書で元本確定、事業計画書等をご用意いただきまして後日、融資金額300万円、貸出金利9%、返済年数10年、毎月々3万8000円お支払い、返済総額約456万円という内容の事業者向け不動産担保ローンが融資実行となりました。
気になる事例VOL・49 本日はこの辺で。
株式会社ABCサニー代表取締役
貸金業務取扱主任者
秋山容吉
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