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即日融資の条件と流れ

2016/10/29

即日融資の条件と流れについて、不動産担保ローンの融資事例を踏まえて説明します。
不動産担保ローンの資金需要者の中には担保融資申し込みした当日に融資実行を希望する、いわゆる即日融資を望むお客様がいらっしゃいますが、電話やインターネット、店頭窓口で即日融資申し込みを受け付ける消費者金融等のローンキャッシングとは違い、不動産担保ローンの融資審査は不動産現地調査や提出する必要書類等、審査項目が多く即日融資に適さないので、最短での不動産担保ローン実行でも3営業日を要します。

不動産担保ローンの即日融資はハードルが高いですが、即日ではなく最短3日の時間的余裕が資金需要者にあればローン会社は前向きに不動産担保ローン相談に応じてくれます。
ただし即日融資を希望するお客様の不動産にローン会社の担保権が設定されていて担保権借り換えの必要性が生じる場合は、不動産担保ローン解約手続きや担保権抹消書類の手配がありますので、即日融資対応でも3営業日での不動産担保ローン実行には応じられない可能性もあります。

即日融資の流れを説明しますと、資金需要者から不動産担保ローンの電話相談を受けたローン会社は、相談ヒアリング時に担保不動産の土地坪数や建物の築年数、住宅ローン残債務の有無、所有者や担保提供者の協力の有無、登記簿謄本や公図といった担保不動産資料のFAX、メール等、最低限の担保不動産の内容を把握して、不動産机上査定で問題が無ければ当日中に来店、訪問にて不動産担保ローン申し込みを受け付けて即日融資の準備を整えます。
即日融資を希望する場合は担保不動産近辺での訪問お申込みがお勧めで、不動産担保ローン申し込み後にローン会社の担当者が即日融資対応で不動産現地調査を行い、役所での調査や不動産業者への聞き込み調査等を完了させて即日融資の流れを作ります。
不動産担保ローン申し込み時に資金需要者から必要書類の代理取得のための委任状を頂ければ、役所調査時に住民票や市税等の納税証明書が取得できるので、よりスピーディーな即日融資に近い不動産担保ローンが可能となります。
即日融資を希望されるお客様は、1日目で不動産担保ローン申し込みから不動産現地調査まで完了させて、2日目でローン会社の社内審査稟議を可決、資金需要者に融資可能金額や貸出金利、返済年数等の不動産担保ローン諸条件をお伝えし、資金需要者が納得すれば事前説明書を作成して改めて説明し、3日目に即日融資に近いスピーディーな不動産担保ローン実行という流れになります。

即日融資を希望する主債務者の他に連帯保証人がいる場合は、主債務者と連帯保証人が同じタイミングで協力して動いてもらうことが即日融資を実行する大事な要素となります。
主債務者が積極的に即日融資を目標として動いても、連帯保証人が協力的でないと即日融資実行の可能性が少なくなりますので、主債務者と連帯保証人の協力体制をしっかり整えて不動産担保ローンの即日融資を目指しましょう。
スムーズな即日融資を希望するのであれば、不動産担保ローン申し込み時に貸出金利やその他ローン条件の説明に納得して担保ローン審査を進めることが大事です。
即日融資希望の不動産担保ローン審査可決後に貸出金利の金利引き下げや貸付金額の増額等を要求すると、社内審査のやり直しとなって即日融資にも影響が出ますので、即日融資の審査可決後に新たな要求が出ないように不動産担保ローン申し込み時にローン条件をしっかりと把握、納得して即日融資のお願いをしましょう。

気になる事例VOL･211　は東京都板橋区在住の須永様。49歳の男性で、東京都内で内装業を経営する法人経営者の方です。
下請け業者への支払い費用と事業運転資金の融資希望ですが、支払い期日が3日後に迫っているため即日融資希望で10年長期返済型、元利均等返済方式で500万円の不動産担保ローン希望です。

即日融資は担保物件での面談が有利

不動産担保ローン審査対象物件は土地20坪、建物木造2階建てで昭和63年新築です。
須永様ご家族が居住用不動産として現在利用中です。
須永様が父から相続した不動産で、住宅ローンやローン会社の借り入れはありません。

不動産担保ローン審査対象物件は東京都板橋区常盤台、東武東上線ときわ台駅より徒歩で約10分の第1種中高層住居専用地域に位置し、近隣の不動産売買取引相場は平均して坪150～160万円前後です。
ときわ台駅近辺は大手スーパーやチェーン店舗の飲食店が隣接する、買い物等に不便の無い住宅街です。
担保査定としては中級程度の住宅地です。
よって土地坪数20坪、土地坪単価150万円、総額3000万円と不動産担保査定評価しました。
住宅ローンの借り入れも無く、第1抵当順位から500万円の不動産担保ローンを実行しても不動産担保ローン掛け目2割弱と融資上限金額以内で問題ありません。

東京都内で内装業を経営する須永様は3日後に迫った下請け業者への支払い資金捻出のためローン会社A社へ即日での不動産担保ローン相談しますが即日融資は対応出来ず、最短でも申し込みから不動産担保ローン実行まで1週間掛かると回答されます。即日融資を希望していた須永様はローン会社B社へ即日融資対応で3日後に不動産担保ローンが可能か電話相談します。ローン会社B社の担当者から、本日中に担保不動産近辺で担保ローン申し込みを頂けるなら即日融資対応で、即日は難しくても3日後の最短での不動産担保ローンも可能性があると言われたので自宅不動産での担保ローン申し込みに応じます。現地訪問での不動産担保ローン申し込みを受けたローン会社B社の担当者は不動産現地調査、役所調査、不動産業者への聞き込み調査等を完了させ社内審査稟議に掛けます。即日融資対応で必要書類も代理取得していたため、翌日には社内審査稟議が可決され、貸出金利等のローン条件を須永様に提案、須永様は承諾して事前説明を受けます。その翌日には金銭消費貸借契約書に署名捺印して、即日融資対応、最短3営業日で融資金額500万円、貸出金利7％、返済年数10年、毎月々５万８０００円お支払い、返済総額697万円という内容の即日融資対応の不動産担保ローンが融資実行となりました。

即日融資の条件と流れに関してのまとめです。

・不動産担保ローンの資金需要者の中には不動産担保ローン申し込みした当日に融資実行を希望する、いわゆる即日融資を望む方もいるが、電話やネット等で申し込みを受けるキャッシングとは違い、不動産担保ローンは審査項目が多様で即日融資には適さず最短でも3営業日を要する。
・不動産担保ローンの即日融資はハードルが高いが、即日ではなく最短で3日の時間的余裕があればローン会社は前向きに相談に応じるが、担保不動産にローン会社の担保権が設定されていて担保借り換えの必要性が生じる場合は担保権解約手続き等の手配があるので、3営業日での即日融資に応じられないケースもある。
・即日融資希望の主債務者のほかに連帯保証人がいる場合は、主債務者と連帯保証人が同じタイミングで協力して動くことが即日融資を実行する大切な要素となるし、スムーズな即日融資を希望するのであれば不動産担保ローン申し込み時に受けた貸出金利やローン条件の説明に納得して即日融資希望の担保ローン審査を進めることが大事。

監修
株式会社ABCサニー代表取締役
貸金業務取扱主任者
秋山容吉

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