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法人向け融資の銀行審査否決主な理由

法人向け融資の銀行審査否決主な理由

法人向け融資の銀行融資審査が否決される主な理由について解説します。
法人経営者が事業資金、運転資金を資金調達する際に銀行の法人向け無担保融資や、ノンバンクやローン会社の無担保ローンを利用するのが一般的ですが、法人代表者個人の過去の返済延滞や返済遅延といった金融事故履歴、高金利な消費者金融系業者のフリーローン利用履歴等から銀行の法人向け無担保融資が融資審査否決されるケースがあります。
法人経営者個人の信用情報与信に過去の返済延滞等の金融事故履歴が記載されているため、銀行の無担保融資審査はもちろん、ノンバンクやローン会社の無担保融資審査も通りづらくなっているのですが、個人信用情報の金融事故履歴は3年から7年は消滅しないと言われています。
銀行の法人向け無担保ローンは、個人信用情報の与信データや決算書のバランスシート等を融資審査時の重要項目としますので、過去に返済延滞している法人や金融事故履歴のある法人への融資審査ハードルは高くなります。
ノンバンクやローン会社の法人向け不動産担保ローンは、不動産の担保余力を担保融資審査する上での一番のポイントと捉えますので、過去の金融事故履歴や決算書のバランスシートの内容が悪い法人の担保融資審査に影響は及びません。過去の金融事故等を理由に銀行ローンを否決された法人経営者の方には、ノンバンクやローン会社の法人向け不動産担保ローンをおすすめします。
銀行の無担保信用ローンと違い、ノンバンクやローン会社の不動産担保ローンは所有不動産に担保権設定が登記されますが、銀行の無担保信用ローンと比較しても貸出金利は低金利となりますし、返済年数も長期返済プランが可能で審査も甘いです。
無担保信用ローンを銀行で否決された法人経営者の方は、ノンバンクやローン会社の借りやすい不動産担保ローンを検討してみてはいかがでしょうか。
本日は過去の金融事故履歴が原因で、銀行からの無担保信用ローンが融資審査否決されたため、ノンバンクでの法人向け不動産担保融資を検討されるお客様の事例をご紹介します。
気になる事例VOL・42 は千葉県松戸市在住の森川様。54歳の男性で、松戸市内で鉄鋼業を営む法人経営者の方です。
事業資金、運転資金として20年長期返済型、固定金利の元利均等返済方式で1000万円の法人向け不動産担保融資希望です。

保物件:千葉県松戸市五香の一戸建て住宅
登記簿権利(甲区):森川様権利
登記簿権利(乙区):抵当権設定有り 大手都市銀行M銀行 抵当権設定2000万円 残債務300万円
利用形態:居住用住宅
土地80坪 木造2階建て昭和62年新築
森川様ご家族4人が居住
担保査定:不動産担保ローン審査対象物件は新京成線五香駅より徒歩で約10分の第1種中高層住居専用地域に位置する。
五香駅近辺には大手スーパーや大手家電量販店、その他大小商店が軒を連ねており、住環境等の利便性は高い。
都心へのアクセスは松戸駅経由で上野駅まで1時間足らずと良好である。しかし住宅街の中に陸上自衛隊松戸駐屯地があるため、住宅街としての人気は分かれる。
五香駅徒歩10分圏内の不動産売買取引坪相場は平均して約45~50万円前後で取引されている。
不動産担保ローン審査対象物件は五香駅から徒歩10分圏内、自衛隊駐屯地の騒音問題でマイナス要因があるため通常土地取引相場よりも減計算しての売買と担保査定されました。
よって土地坪数80坪、土地坪単価40万円、総額3200万円と不動産担保査定評価しました。
第1抵当権者M銀行の抵当権融資残債務が300万円残っているため2年分の遅延損害金を残債務に上乗せして減計算。不動産担保総評価から300万円と想定遅延損害金分84万円を引いた金額2816万円から不動産担保融資掛け目を差し引いても1000万円の融資実行に問題は無い。
森川様には法人決算書3期分、各種納税証明書、第1抵当権者M銀行融資残高証明書等をご用意いただきまして後日、融資金額1000万円、貸出金利6%、返済年数20年、毎月々7万2000円お支払い、返済総額約1720万円という内容の法人向け不動産担保ローンが融資実行となりました。
法人向け融資の銀行審査否決の主な理由に関してのまとめです。
・法人経営者が事業資金を資金調達する際に銀行の法人向け無担保信用融資や、ノンバンクの無担保ローンを利用するのが一般的だが、法人代表者個人の金融事故履歴等の理由で銀行の無担保ローンを融資否決されるケースがある。
・銀行の法人向け無担保ローンは個人信用情報与信や決算書のバランスシート等を融資審査時の重要項目とするので、金融事故履歴のある法人への融資審査ハードルは高くなる。
・ノンバンクやローン会社の法人向け不動産担保ローンは、法人代表者個人の信用与信や決算書内容を重要視するのではなく、担保不動産の担保余力を重要視して担保融資審査するため、銀行の無担保信用ローンを融資否決された法人経営者の方にはおすすめな金融商品である。



監修
株式会社ABCサニー代表取締役
貸金業務取扱主任者
秋山容吉

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