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建物の査定で評価額アップ
2016/1/9建物の不動産担保ローン査定で、評価額がアップするケースの融資事例を解説していきます。
ノンバンクやローン会社の不動産担保ローン融資審査で、一戸建て住宅を担保不動産とする際に建物の担保評価は基本的には計算しませんし、築年数が20年以上の中古不動産を担保とする場合には建物の解体費用を減算控除して不動産担保評価するノンバンクもあります。
新築建物の担保評価も銀行とノンバンクでは担保査定評価は異なり、銀行の新築住宅購入ローンは土地と新築建物双方を担保評価して不動産担保融資しますが、ノンバンクやローン会社の不動産担保ローンは建物が新築物件であったとしても土地の担保評価以外は積極的には担保評価しません。
建物は築年数とともに経年劣化していくので、担保不動産として査定評価に組み入れない担保評価査定基準を設けているノンバンクやローン会社がほとんどですが、建物の使用状況やリフォーム規模によって不動産担保査定評価してくれるノンバンクも存在します。
建物の築年数が10年以内の築浅物件、リフォームもされてて中古一戸建て物件の不動産売買相場が近隣の中古一戸建て物件の不動産売買相場と見合えば、建物の担保査定評価を組み入れて不動産担保査定評価して融資金額アップさせる事も可能ですし、建物査定評価の柔軟対応で融資金額アップに成功したノンバンクの融資事例もあります。
他の金融機関から建物評価不可で融資否決された資金需要者の方は、諦めずにまずは融資相談してみてください。
気になる事例VOL・172 は神奈川県平塚市在住の神谷様。56歳の男性で、平塚市内で飲食店を営む個人自営業者の方です。
事業運転資金として10年長期返済型、元利均等返済方式で3番抵当から300万円の不動産担保融資希望です。
神谷様ご家族が居住用不動産として現在利用中です。
1番抵当権でA銀行の住宅購入ローンが2000万円設定されていて残債務は1000万円、2番抵当権で同銀行の不動産担保ローンが300万円設定されていて残債務は200万円あります。返済延滞や税金未納はありません。
不動産担保ローン審査対象物件は神奈川県平塚市平塚、JR東海道本線平塚駅より徒歩で約10分の近隣商業地域に位置し、近隣の不動産売買取引坪相場は平均して坪60~70万円前後です。
平塚駅近辺は大手デパートや大小商店が軒を連ねる賑やかな商店街です。平塚市役所も徒歩圏で、都内へのアクセスも東海道線で一本と利便性は高いです。
担保査定としては中級から高級程度の住宅地です。
建物も築8年と築浅で美築のため解体費控除せずに、中古一戸建て物件相場での担保査定を採用しました。
よって土地坪数60坪、土地坪単価60万円(建物評価込み)、総額3600万円と不動産担保査定評価しました。
1番抵当権残債務1000万円、2番抵当権残債務200万円に想定遅延損害金2年分を加算して、3番抵当順位から300万円の不動産担保ローンを融資実行しても不動産担保融資掛け目7割強と融資上限金額以内で問題ありません。
平塚市内で飲食店を営む神谷様は事業運転資金で3番抵当から300万円の不動産担保ローンをノンバンクへ融資相談しますが、担保余力不足を理由に融資否決されます。建物評価抜きの土地評価で土地坪単価50万円、総額3000万円と不動産担保評価されて不動産担保評価掛け目が8割を超えたため融資否決されました。困った神谷様は建物評価もしてくれるノンバンクB社へ担保融資相談します。建物の築年数も8年と浅く、美築な建物は中古一戸建て物件の近隣相場で不動産担保査定評価すると総額3600万円という高評価を実現できました。3番抵当からの融資実行も不動産担保融資掛け目7割強で収められるため、無事に融資審査可決され後日、融資金額300万円、貸出金利9%、返済年数10年、毎月々3万8000円お支払い、返済総額456万円という内容の不動産担保ローンが融資実行となりました。
・ノンバンクやローン会社の不動産担保ローン融資審査で、一戸建て住宅を担保不動産とする際に建物の担保評価は基本的にはしないし、築年数が20年以上の中古不動産を担保とする場合には建物解体費用を減算控除して不動産担保査定評価するノンバンクもある。
・建物は築年数とともに劣化していくので、担保不動産として査定評価に組み入れない担保評価査定基準を設けているノンバンクやローン会社がほとんどだが、建物使用状況やリフォーム規模によって不動産担保査定評価してくれるノンバンクも存在する。
・建物築年数が10年以内の築浅物件、リフォーム済みで中古一戸建て物件の不動産売買相場が近隣一戸建て物件の売買相場と見合えば、建物担保査定評価を組み入れて不動産担保査定評価して融資金額アップさせることも可能。
株式会社ABCサニー代表取締役
貸金業務取扱主任者
秋山容吉
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