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不動産担保ローン情報ブログ

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不動産担保ローンと消費者金融の利点やリスク

不動産担保ローンと消費者金融の利点やリスク

不動産担保ローンを消費者金融と混同して、本日中に不動産を担保にして数十万円融資してほしいという資金需要者からの融資相談を受けることがあります。
不動産担保ローンは不動産の評価金額以内での融資が基本ですから、担保となる不動産の調査をしなければ融資実行は出来ません。不動産担保ローン業者の融資審査スタイルにもよりますが、融資申し込みから融資実行まで最短でも3日は要します。迅速さでいえば消費者金融は融資申し込みから融資実行まで1時間もあれば可能ですから、手軽さや利便性といった利点で消費者金融からの融資を選択される資金需要者も多いです。
消費者金融は資金需要者の属性や年収といった個人の信用力を重視して融資実行する無担保型のローンですが、貸金業法改正で施行された総量規制の影響を受けるため高額融資は受けられません。個人の信用力にもよりますが、初回時の融資限度額は10~50万円といったところです。融資限度額以内であれば自由に返済や融資を受けられる利便性や利点の高い無担保型カードローンですが、貸出金利は10~18%と高金利といったリスクもあります。
不動産担保ローンは融資実行までに数日間要しますが、個人の信用力とともに不動産の評価価値に応じて融資金額の上限がプラスされますので、まとまった金額の資金調達を検討されるお客様には不動産担保ローンがおすすめです。資金需要者が不動産を所有していなくても第3者の担保提供という形での不動産担保融資を受けられるのも大きな利点のひとつです。
個人の信用情報で過去の自己破産や債務整理、返済延滞といったマイナス要因は消費者金融の融資審査では影響されますが、不動産の評価価値をメインと考える不動産担保ローンの融資審査にはほとんど影響ありませんので、過去に金融事故等がある資金需要者は不動産担保ローン業者へ融資相談してみてはいかがでしょうか。
ただし消費者金融と違い、不動産担保ローンは期限の利益を喪失すると担保としている不動産を強制執行される可能性もありますので、リスク管理にも充分にご注意を。
その他には消費者金融では掛からない諸費用として、融資事務手数料や抵当権、根抵当権登記設定費用、印紙代等が発生する事も併記しておきます。
気になる事例VOL・135 は埼玉県所沢市在住の津田様。52歳の男性で、所沢市内で設計事務所を経営する法人経営者の方です。
設備投資資金として長期10年返済型、元利均等返済プランで300万円の不動産担保融資希望です。

不動産担保ローン審査対象物件は総戸数100世帯以上の中規模な分譲マンションで、15階建ての8階部分、占有面積80㎡の4LDKタイプで平成15年新築です。
津田様ご家族が居住用不動産として現在利用中です。
新築時に購入したA銀行住宅ローンが債権額1500万円第1抵当権設定されており、残債務は1000万円あります。返済遅延や税金未納、管理費等の未納もありません。
不動産担保ローン審査対象物件は埼玉県所沢市寿町、西武新宿線所沢駅より徒歩で約8分の近隣商業地域に位置し、近隣の中古マンション売買取引相場は平均で80㎡4LDKタイプ、築15年以内で2400~2600万円(坪100~108万円)前後です。
西武新宿線と西武池袋線が交差する複数路線利用が可能な所沢駅は人気が高く、不動産担保ローン審査対象物件近辺には西武デパートやダイエー、大小商店街も隣接していて利便性は非常に高いです。ファミリー層に人気の4LDKタイプで、中級階(8階部分)とマイナス点も少ないため通常での不動産売買取引が可能と担保評価されました。
よって建物坪数24,2坪×建物坪単価100万円=総額2420万円と不動産担保査定評価しました。
第1抵当権者であるA銀行住宅ローンの残債務1000万円の後順位不動産担保設定のため、1000万円の残債務に想定遅延損害金2年分を上乗せして減計算=1280万円に300万円の不動産担保融資実行しても不動産担保融資掛け目65%と融資上限額以内と問題ありません。
津田様には不動産担保ローン融資実行時に必要な書類として、決算書3期分、各種納税証明書3年分、A銀行融資残高証明書、事業計画書等をご用意いただきまして後日、融資金額300万円、貸出金利9%、返済年数10年、毎月々3万8000円お支払い、返済総額456万円という内容の不動産担保ローンが融資実行となりました。
不動産担保ローンと消費者金融の利点やリスクに関してのまとめです。
・消費者金融は資金需要者の属性や年収といった個人の信用力を重視して有志実行する無担保型ローンだが、総量規制の影響を受けるため高額融資は不可能。
・不動産担保ローンは融資実行までに時間を要するが、個人の信用力とともに不動産の評価価値に応じて融資金額の上限がプラスされるので、まとまった金額の資金調達に便利という利点がある。
・過去に金融事故等のある資金需要者は、個人の信用力を重視する消費者金融よりも不動産の評価価値をメインとする不動産担保ローン利用が有利。



監修
株式会社ABCサニー代表取締役
貸金業務取扱主任者
秋山容吉

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